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特集

わが子の〝強み〟を知っていますか?スポーツを通じて育てること

2020年9月5日

わが子の〝強み〟を知っていますか?スポーツを通じて育てること

サッカーの監督という立場で子どもたちの成長に関わる浜岡寛さんから、“人を育てること”について教えてもらいました。
※本特集では換気、手指消毒など感染予防を施し取材しています。

わが子の〝強み〟を知っていますか?スポーツを通じて育てること

《教えてくれたのは》
奈良クラブ
ユース監督兼アカデミーダイレクター
浜岡寛さん

1977年生まれ。中学1年からサッカーを始め、アルゼンチンや国内のチーム、2010〜11年は奈良クラブで選手として活躍。引退した後、関東の高校やJ2のチームでコーチをし、2020年4月から奈良クラブでユース監督に。

 

“育てる”って
どうすること?

 「サッカーの練習をするにも、まず、1週間単位での目標や目的を考えます。プロになりたいという夢を目標にすると遠すぎる。週末の試合に向けて、日曜にはこうなっておきたい。じゃあそこに向けて1日1日を100%トレーニングに取り組めることが大事」と言う、奈良クラブのユース(高校生)監督の浜岡寛さん。限られた時間での行動が結果につながっていく。例えば、練習開始にすぐ身体を動かせる状態に準備が出来ているかどうか。とくに今回のような新型コロナウイルスの影響で限られた時間の練習となると尚更、10分、20分が準備で押すともったいない。

 「よく子育てしている中でもあると思いますが、『何回同じことを言わせるの!』って言うことあるじゃないですか。何度言ってもしなかったら感情で怒ってしまいますよね。でも、子どもって話をしても、なかなか一度で全部は理解できないものなんです。だから、怒らず出来るまで同じテンションで繰り返し言う。そうするとチームの中で、少しずつ早く練習の準備をする子が出てくる。それを見逃さず、褒めるんです。褒められた子は嬉しくて、もっと早くと思うし、他の子は競争心を駆り立てられます」。子どもが自分で考えて工夫したこと、行動したことを見逃さずに声をかけるようにしていると浜岡さんは言う。「変化を見つけて褒める」。その繰り返しが子どもの成長の背中を押すことになる。

選手として人として
人間性を“育てる”とは

 奈良クラブは、「奈良とサッカーの価値を上げられる選手を育てる」という理念のもと、人間性を育てる取り組みも行なっている。子どもたちは様々なテーマでお互いの考えを話し合い共有する。「感謝をしよう」というテーマでディスカッションさせると、新型コロナウイルスの感染防止のためにグランドが使えない状況があったからこそ、子どもたちからグランドへの感謝の言葉があった。みんなで話し合っていくうちに、普段使えるように予約してくれる、管理や整備をしてくれている「誰か」の存在に結びつき、自分たちがグランドを使えていたのは、いろんな人たちの支えがあったからだと気付いていく。その「気付き」がチームの行動指針となっていく。

 「みんなで話し合って考えたことで、自分たちが生活している奈良という地域や社会にどう関わっていくかが見えてくる。自分たちを応援してくれている人がいる、そういったまわりへの気付きが練習への姿勢を変える。準備に時間を要していた子どもたちは、自分をコントロールできるようになってくる。するとプレーも変わってくる。人間性を育てることは良い選手にもつながるのです」。また、一方で個性もいるという。チームは多様な人がいて成り立つ。人間性も個性も大事。自分の役割や良さを知ってチームの中で生かすことは、今後、大人になって社会に出ても必要となってくる。

 

一人ひとり違う
“強み”が必ずある

 「子どもは自分の良さや個性を自分自身では気付きにくい。大人が見つけてあげて、個性が1点に際立っている場合は、そこにスパイスを足してあげたり、混ざり合っていたら一緒に整理してあげたりすることが大事」。スポーツは、ルールがあり審判がいる中で健全な争いを行う、いわゆる社会の縮図のよう。その中でいかに自分の強みを知り、チームのために生かせるかを、子ども自身も考えるきっかけが、スポーツにはある。子どものうちから社会で必要なものを身につける経験がそこにある。

 「子どもは勝手に育つ」という言葉があるが、大人の声かけや方向性をアドバイスすることで大きく成長の幅が変わることもあるだろう。親だけで育てるのではなく、次世代の育成を考え、一緒に育ててくれる先生やコーチに巡り合えることも、子どもの成長の幅を広げるのかもしれない。

株式会社 奈良クラブ
NPO法人 奈良クラブ

JFLに所属するサッカーチーム。子どもたちの育成や生涯サッカー、知的障がいのあるサッカーチームなどを運営。
「サッカーを変える 人を変える 奈良を変える」というビジョンを掲げ、サッカーを通じて人の成長や奈良がより魅力的な街になることを目指している。

住所:奈良市神殿町667-1 ウズシオパーク1F
電話:0742-93-3815
>> オフィシャルサイト

 

自宅でできるカンタン運動
ラダートレーニング

紐や地面に線を引いてできる運動を教えてもらいました!
ぜひ親子でやってみよう。

準備物

ラダー(50cm×50cm幅を4枠)
ホームセンターで買えるチェーンやチューブに糸を通したら、本格的なラダーの出来上がり!
※地面に線を書いても、紐を置いてもOK!
※今回はこのサイズですが様々あります。

トレーニング❶
ラテラル・ラン

1枠に2歩ずつ足を踏んで、 できるだけ膝を早く動かして走る

 

トレーニング❷
ジャンプ

2枠目にジャンプし、1枠目にジャンプして戻る。3枠目にジャンプし、2枠目にジャンプして戻る。

トレーニング❸
シャッフル

後ろ1歩、1枠内を2歩、前1歩、2枠を2歩、後ろを1歩…というようにまたいで進んでいくステップ。