特集
【子育てコラム】ハギレで体験「作る・楽しむ・学ぶ」
2024年6月17日
こんにちは!
ミシンの先生のけんたろう先生です。
前回のコラムでは、「こどもの日」は感謝の日。をテーマに
改めてこどもの日の解釈を掘り下げて、お話しさせていただきました。
さて、今回のテーマは
ハギレで体験「作る・楽しむ・学ぶ」
皆さんは「ハギレ」と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか?
布物で何か作った時にどうしても出る「余った布」ですね。
先日、仕事で兵庫県の西脇市「日本のおヘそのまち」に行った際に、とても素敵な出会いがありました。
向かった先は
tamaki niimeさん(HP)https://www.niime.jp/
播州織を使ったオリジナルストールが有名で、国内外で活躍されているブランドです。
そもそも播州織とは?
という方もいるかと思うので、簡単に播州織の説明をします。
播州織とは、糸を先に染めてから織物にしている先染織物で、ナチュラルな風合いと素晴らしい肌触りが特徴の生地です。
用途としてはシャツの生地がメインで、ハンカチやテーブルクロスなど様々な製品に加工されていて、
国内の先染め織物の約70%が西脇産地で作られています。
そんな播州織の魅力をストールやウェアなどの製品にして活動されているtamakiniimeさん。
商業的な活動とは別にとっても素敵な取り組みをさせているんです。
ものづくりの際にどうしても出てしまうハギレを
「ハギレの玉手箱」という名前で無料で提供されています。
https://www.niime.jp/online/item.html?id=467(ハギレの玉手箱 商品ページ)
一言で播州織と言っても、織る糸は細くて張りのあるものから、太くて毛糸のように柔らかいものまで様々です。
いろいろな風合いの播州織がぎゅっと詰まった玉手箱。
このハギレの玉手箱にはこんな想いが込められています。
五感をはたらかせて
創造力をふくらませて
ちくちくわくわく
食育ならぬ“触育”として
役立ててもらうことが
私たちの願いです。
幼い頃に触れる感触はその後の成長や大人になっても体が覚えているものです。
自宅にミシンがなければ手縫いでもいいですし、
ハギレを好きな大きさに切って布用ボンドで張り合わせてファブリックボードにしてもいい。
生地の端(耳)の部分を使ってイヤリングやタッセルも作れます。
少し大きめのハギレは横糸をほどいて刺しゅう糸としても使えます。
ご家族同士やサークル、夏休みの自由研究、様々な文化活動など
誰かとシェアをして使っても十分な内容です。
ぜひお子さんと一緒にハギレの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【コラム執筆者】
鎌田健太郎
洋服のお直し業を経て、2016年株式会社ヴァレイ(縫製工場)へ入社
社内事業として「子ども洋裁教室」を立ち上げ、2021年に事業を法人化
現在、全国に13教室240名の生徒が在籍
その他全国各地にてミシンワークショップを随時開催中
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