子どもたちの未来へつなげ「ぱーぷるmirai」

子育て情報も配信!奈良のタウン情報アプリ「ぱーぷる」

  • 子どもたちの未来へつなげ「ぱーぷるmirai」 App Store
  • 子どもたちの未来へつなげ「ぱーぷるmirai」 Google play
  • 子どもたちの未来へつなげ「ぱーぷるmirai」 instagram
  • 子どもたちの未来へつなげ「ぱーぷるmirai」 Facebook

特集

【玉井式教育学IV】– Vol.30 – 奈良育英小学校特集⑥ 玉井式国語的理科教室®

2022年2月11日

【玉井式教育学IV】– Vol.30 – 奈良育英小学校特集⑥ 玉井式国語的理科教室

これからの子どもたちは、これまでよりも世界に目を向けなければいけない時代を生きることになります。今のままの教育で良いのか、変わっていかなければいけない点は何なのか。グローバル時代を生きる子どもたちの成長のために、どのような価値観が必要なのでしょうか。
何のために教育するのかという、教育の価値観をしっかり持って、「親が笑顔でいること」「子どもへ何よりも愛していると伝えること」そして、「花(成果)を咲かせることだけでなく、丈夫な根っこ(土台)を育ててあげること」を大事にする。そう言うのは、「世界に負けない子に育てる」教育を提唱し、独自の能力育成教材を開発し続けてきた玉井満代先生。

玉井先生の考える子育てと教育について、48回にわたり、さまざまな視点でお届けします。

(株)タマイ インベストメント エデュケーションズ 玉井満代先生

《教えてくれたのは》
(株)タマイ インベストメント エデュケーションズ
代表取締役 玉井満代さん

京都市生まれ、ICT教材クリエイター・脚本・演出家。20年にわたる全国数百の学習塾での指導経験を生かして、学校、またインド、ベトナム、シンガポール等で続々と導入されている「玉井式 国語的算数教室®」「玉井式 図形の極®」など、パソコン・タブレットを使用して学習する教材を全国展開。2021年現在、日本全国で24,000人が学習しており、有名私立小学校・大手学習塾・幼稚園・保育園及び学童などで広く活用されている。また、インド著書には「世界に出ても負けない子に育てる」(青春出版社)他。国内外での年間講演回数は120回(2018年度)を超える。洛南高等学校附属小学校で「玉井式 図形の極®」が授業カリキュラムとして取り組まれている。また、2021年度より、奈良育英小学校(現 奈良育英グローバル小学校)の副校長に就任。

>> TAMAISHIKIオフィシャルサイト
>> 奈良育英グローバル小学校

 

– 編集部 −
奈良育英小学校特集の6回目は、記述式をメインとした理科学習「玉井式国語的理科教室®」。
動画を使った解説や記述式の問題を取り入れることで論理的思考力と表現力を育む教材です。
またタブレットなどICTを活用し、学校と家庭とでシームレスに予習・復習ができる仕組みで、子どもたちの興味・関心を引きながら、自ら学ぼうとする主体性や探究心を育てます。この教材を使って学習する子どもたちの様子や得られる効果、また今後の展望について教えていただきました。

<玉井式国語的理科教室®>の特長

(株)タマイ インベストメント エデュケーションズ 玉井満代先生

「玉井式国語的理科教室®」は理科教材の学習を通して「論理的思考力」や「表現力」を育むテキストとして開発されたものです。タブレットなどのICTを活用した反転学習(家庭で予習してきたことを学校でさらに深化拡大させていく学習形態)に対応できる教材になっています。
教科書にそった各単元(学習内容のまとまり)や特殊単元(小学校の学習範囲外の内容)は、①「要点のまとめ」②「基本のかくにん」③「さくっと復習」④「国語的理科問題」⑤「復習しよう」の5つのステップで構成されており、①②③で基礎的な知識を身につけ、④では身につけた知識をもとに記述式問題に取り組んで、論理的思考と表現力を伸ばします。そして最後の⑤で、学習してきたことを復習して学習内容をしっかり定着させます。
また、「復習回」の単元もあり、既習内容をくり返し学習することでさらに理解を深めることができるようになっています。

理科はいわゆる暗記科目と捉えられがちですが、「玉井式国語的理科教室®」は語句の意味を説明できる、理由を説明できるようにする『記述式』の問題がメインになっていることが最大の特徴です。 また、学研とのコラボによる実写とアニメーションを使った美しい映像は、子どもの興味・関心を引き立てます。

実際の授業での児童の様子

(株)タマイ インベストメント エデュケーションズ 玉井満代先生

奈良育英小学校では、小学3年生から小学6年生まで、「玉井式国語的理科教室®」の授業を行っています。子どもたちは、この授業を毎回とても楽しみにしています。 最初は記述式問題に戸惑いを見せていた子どもたちですが、回を重ねていくうちにステップアップしていく学習のリズムに慣れ、各設問に対して自ら意欲的に探究して解答していく姿勢が見られるようになってきています。 また、各回のはじめに視聴する「要点のまとめ」動画では、おなじみのキャドック王国のルディやジョーたちが登場して解説を展開していくところも子どもたちにとっては親しみやすく理解のしやすさにつながっているようです。

〇本校で実施した「玉井式国語的理科教室®」の研究授業後に聞いた子どもたちの感想をいくつかご紹介します。
・家で動画を見て取り組めるので、おもしろいと思った。
・家での予習と学校での学習がつながっているのがおもしろかったし、楽しかった。
・説明文がわかりやすかった。
・答え方を考えるのはむずかしかったけれど、自分の考えた答えをほかの人の答えと比べたり、もっと調べたりして、みんなで答えを考えていくのがおもしろかった。

ICT教材を活用した映像授業があるからこそ、反転学習においても、自ら学ぼうとする主体性を育めているのを感じます。また、記述問題では、授業の中で自分の考えを出し合うことで、記述力だけではなく、伝える力も養えるようになっています。

 

「玉井式国語的理科教室®」に取り組むことで感じる効果や今後の展望

(株)タマイ インベストメント エデュケーションズ 玉井満代先生

この「玉井式国語的理科教室®」の学習に取り組んできて感じることは、子どもたちの理科学習に取り組む態度や姿勢がこれまでよりも、意欲的で探究的なものになってきたということです。
この教材を使って反転学習を取り入れていくことで、子どもたちが、家庭での学習と学校での学習の結びつきをより強く感じることができるようになり、理科のみならず様々な学習への動機づけが一層高まってきたように思います。また、テキストに沿ってステップアップしていく学習を進める中で、興味を持ったり疑問に思ったりしたことを自分でどんどん調べていけるようにもなってきました。

今後は、従来の実験観察を主体とする体験型の言わば「なまの理科学習」を充実させていくとともに、そこで得た体験的な知識や理解・技能をさらに深化・拡大・発展させていくためのツールとして、ICTを駆使したこの「玉井式国語的理科教室®」を子どもたちと一緒にもっともっと使いこなしていきたいと考えています。
そして、これからの時代を生き抜く中で必要な力の一つである「論理的思考力」を養っていきます。また、その土台となる、与えられる言葉から状況を想像する「イメージング力」、そしてイメージしたことを適切な表現で「相手に伝える力」も養っていきます。

 

次回の「Vol.31」は2月18日(金)にお届けします。お楽しみに!

関連特集
>>【玉井式教育学IV】– Vol.29 – 奈良育英小学校特集⑤ 玉井式国語的算数教室®
>>【玉井式教育学V】– Vol.31 – 英語力で子どもの未来が大きく変わる