【子育てコラム】ものにも「いのち」ってあるんだよ
2024年7月15日
こんにちは!
ミシンの先生のけんたろう先生です。
前回のコラムでは、ハギレで体験「作る・楽しむ・学ぶ」をテーマに
tamaki niimeさんという播州織のブランドが提供している
とっても素敵な「ハギレ」のお話しをさせていただきました。
さて、今回のテーマは
ものにも「いのち」ってあるんだよ
大人になった皆さんは恐らくほとんどの方が、
子どもの頃にこの言葉をかけられたことがあると思います。
そして、自身が親となった今、今度は子ども達へこの言葉をかける立場になっているかと思います。
どんなに時代が経っても、大切で伝えていきたい想いの一つでもありますね。
そんな今回のテーマですが
いざ子どもに伝えるとなると、実際はそんなに簡単に伝わるものではなく、
何回も何回も伝えていく必要があり、
当事者の子どもからすると、なかなか自分ごとにするのも難しい…
そんなジレンマが起きます。
私が運営している子どもソーイングスクールで、
着れなくなったTシャツをエコバッグにリメイクする。というワークショップを行った時に
感じた気付きを今回はお話させていただきます。
ワークショップは基本的に子どものみで参加。
Tシャツはこれまでに自分が着ていたもの。
サイズアウトしたり部分的に汚れや穴が空いてしまって着れなくなった物を使用します。
子どもであっても、気に入って身につけていたものはそれなりにしっかり思い入れがあるものです。
そんな思い入れのある服に自分でハサミを入れるのはとってもドキドキ…
そもそも子どもが服にハサミを入れること自体がはじめてかもしれません。
それからミシンを使ってエコバックに仕立てていきます。
たくさんの「はじめて」や「どきどき」でいっぱいの中、エコバッグが完成します。
自分が使っていた物を別の形にして使い続ける。
この体験を大人になってするのではなく、
なるべく子どもの頃に体験することがとても大切で、
ものにはいのちがある。
使えなくなっても工夫をすれば、また使い続けることができる。
大人は「経験」があるからこそ、子どもに先を示してあげられます。
つい、その先だけを伝えてしまいがちですが、
まずは子どもに「経験」の機会を作ってみてはいかがでしょうか
子どもなりに感じるものがあると思いますよ。
【コラム執筆者】
鎌田健太郎
洋服のお直し業を経て、2016年株式会社ヴァレイ(縫製工場)へ入社
社内事業として「子ども洋裁教室」を立ち上げ、2021年に事業を法人化
現在、全国に13教室240名の生徒が在籍
その他全国各地にてミシンワークショップを随時開催中
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