【子育てコラム】正しい熱中症対策
2024年7月22日
こんにちは!
子どもの体操や運動あそびの先生をしている、ごんちゃんこと黄金です。
さて今回のテーマは、
熱中症対策についてです。
私自身、正しいと思っていた対策が実は間違っていたなんてことも、実際にありました。
そのため、この機会に正しい対策について、是非皆さんに知っていただきたいと思います。
①水分補給について
人は、汗をかくことで体温を調節しています。
この働きを正常にするためには、「体液」といわれる身体の水分量が保たれていることと、その濃度が適切であることが重要です。
そのため、お子さんの発汗の状況は、飲み物を選択するにあたり重要な要素となります。
・発汗がある場合
飲料には0.1~0.2%の塩分が含まれているものが推奨されています。
代表されるスポーツドリンクは、この条件を満たしていることに加え、糖分も含まれているためエネルギー補給にも効果的です。
ただ、実は落とし穴もあります。
糖分が多く含まれているということは、必要以上に摂取することで肥満や虫歯のリスクを高めるだけでなく、血糖値の急激な上昇により、さらにのどが渇いたと感じてしまいます。
・発汗がない場合
お水や麦茶を飲むようにしましょう。
・熱中症や脱水が疑われる場合
塩分濃度が高い経口補水液がおすすめです。
万が一の場合に備えて、家庭に準備しておくこと、外出時に持っていくことをおすすめします。
~飲むタイミングと量について~
身体が水分を吸収できる量は限られているため、15~20分ごとに1回200ml前後の飲み物を摂取するようにしましょう。
ただし時間については、お子さんの様子によって変わってきますので、のどが乾いたと感じる前にこまめに水分補給をしましょう。
②外部冷却について
アイスタオルや水などを用いて、身体の外から体温の上昇をおさえることも、非常に効果的です。
特に、首元や脇の下、太ももの付け根を冷やすことがおすすめです。
わんぱくキッズの体操教室でも、暑い時期は途中で子どもたちに水をかけながらレッスンを進めています。
③その他
睡眠や食事といった普段の生活習慣が最も重要です。
また、適切な水分量が分からないという場合には、普段の体重と運動後の体重を比較してみるのもおすすめです。
発汗による体重減少が2%を超えないように、水分補給をすることが大切です。
正しい対策を知り、元気に夏を楽しみましょう!
【コラム執筆者】
黄金理佐
小学校教諭を経て株式会社codomo「わんぱくキッズ体操教室」コーチに。
奈良市にて、少人数の体操&運動あそび教室「きゃんどるキッズ」主宰。
その他、個別の運動療育なども実施中。
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