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【子育てコラム】不登校を考える&おすすめの本

2024年8月5日

こんにちは、アートコミュニティもりのいりぐち主宰の森野ゆかりです。

今回は久しぶりに学校に行かないということを考えてみたいと思います。

■「羽休め」を始めて3年
2021年に開始した「学校に行きにくさを感じている小中学生とその保護者のための小さなアートスタジオ~もりのいりぐちで羽休め~」は
いつの間にか3年以上が過ぎました。
開所当時からほぼ続けて来ていただいている方もあれば、体験や数回の方、最近新しくメンバーに加わった方もおられます。
そうしたご家族のみならず、市役所や不登校事業をなさっている方、地域の公民館の職員さん、社協さん、
いろんな方が羽休めに関わってくださっています。
ありがとうございます。

さて、「不登校の子どもたちが増えている」という記事、は昨今あちこちで目にします。
どのように増えているのか実感しにくいのですが、小5の娘のクラスでは現在3人の児童が不登校で、
中一の息子のクラスでは1名が不登校。とても身近であると感じていただけるかと思います。

■不登校には段階がある
羽休めをするようになり実際にお子さんが学校にいきにくい、親御さんが悩んでいる、最近行くことができるようになった、
小学校から不登校になり高校は通信で楽しんでいる、など、さまざまなお話を伺うようになりました。
私はその話を聞きながら、その子たちは「今どの段階にいるのかな」ということを考えます。

数日数週間単位では、体調がよくなったりなだめたり応援したりで学校に行けるようになるかなと家族は期待しています。
一ヶ月一学期単位では行くのか行かないのか、このままずっと行かなくなるのか、原因はなんなのか、と家族は焦ります。
子ども自身は家から出ることが難しかったり、昼夜逆転になることもあるようです。
年単位になると状態を許容する気持ちが出来ています。朝だけ学校に行ってプリントをもらって帰ってきたり、フリースクールにいったり、好きなことに集中するようになったり。
親御さんはパートをはじめることで一緒にいる時間を減らしたりもしています。羽休めに来てくださっているご家族もこの段階の方がほとんどです。

初期段階では子ども自身も家族も悩み苦しみ、答えをさがして先生やスクールカウンセラーさんに相談をしたりと大変難しい。
飛行機をつかって有識者に相談をしにいったという話も聞きました。
終わりが見えない焦りと不安とこのままで良いのかという問いが壁のように立ちはだかります。

私自身はカウンセラーではないのでごくごく当然の事しか申し上げられませんが、誰かに答えをおしえてもらうのではなく、時間をかけて悩んで、出来事に向き合って、自分たち家族に合った納得する答えをみつけてほしい。
人に聞いてもらったり、本をよんだり、ネットで探してみたりするのもひとつです。
学校に行くことと行かないことどっちを選ぶかには正解はないし、どっちを選んでも笑顔ですごせることが大切だと思っています。
そして悩んだことへの学びは必ずある。それを信じて日々を過ごしてほしいと思っています。

■不登校の本
今回は二冊の本をご紹介しておしまいにします。

①「娘が学校にいきません」野原広子(著)メディアファクトリー
お子さんの不登校に悩む保護者さんから紹介いただき目を通してみた一冊。
全編マンガで子どもや親の葛藤の段階がとてもわかりやすく描かれています。我が家の子どもたちも何度となく読んでいるようです。

②「学校に行きたくない君へ」全国不登校新聞社(編集)ポプラ社
実はこの本は買ったばかり。読み進めている最中ですが、とても響いています。
不登校の若者たちが自分自身が話を聞きに行きたい!と思った方にインタビューをした内容をまとめたもので樹木希林さんをトップバッターに、
さまざまな著名人の生き方、考え方が掲載されています。不登校はもちろん、生きづらいと感じているすべての人に読んでほしいと感じます。

それでは、また!

【マルシェ出店のおしらせ】
夏休みは涼しいホールでお城まつりに「おかおえや」として出店。
お好きな戦国武将の兜をかぶった似顔絵をかきますよ。
出店日:2024年8月11日(日)10時~16時
※イベントは10日&11日の開催ですが、出店は11日のみです。
会場:奈良県コンベンションセンター

【もりのいりぐちで羽休め:参加者募集中】

活動日:主に第2・第4水曜日の10:00~12:00
対象:学校に行きにくさを感じている小中学生とその保護者
料金:1人2,000円(ご家族2人3,000円)
会場:アーティスト・イン・レジデンス
『SPACE DEPARTMENT』
奈良市平松1丁目27-12
>> Googleマップはコチラ!
(近鉄尼ヶ辻駅徒歩10分)

LINE公式アカウント「もりのいりぐち」

・下記Facebookからもお気軽にお問合せください。

【 コラム執筆者】
森野ゆかり

東京の広告代理店でデザイナーを経験。写真と似顔絵とデザインが現在の主な仕事。デジタルとアナログをいったりきたりしながら、2人の子どもとアートな暮らしを模索中。

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