【子育てコラム】モリノコトノハと、ちいさなあそび
2024年11月4日
こんにちは、アートコミュニティもりのいりぐち主宰の森野ゆかりです。
「もりのいりぐち」でこどもたちと一緒にいると、ふいにとびこんでくる言葉。
枝に小さくぶら下がったような、でも、とてもキラキラとしたコトノハたちは私の宝物です。
■モリノコトノハ「おりがみ、折ってもいい?」
その日の「もりのいりぐちで羽休め」では、近くの公民館さまの子育てスポットに参加させていただく時にもっていくおみやげを制作することになっていました。
(「羽休め」ではチャンスがあれば他のお子さんや大人たちと交わる時間を作ることを大切にしています。)
そのイベントには未入園児さんたちが来られます。ちいさな子たちにどんなプレゼントをしたら喜んでくれるかな。
手に取って、もしも口に入れてしまっても危なくないものはどんなものだろう。コストは?材料はどこで集める?といった要素をもとに、
今年は「おあそびバンソウコウ」をわたすことに決定しました。その制作日。
私はおあそびバンソウコウのための道具を用意して羽休めに向かいました。
試しに作ってみたものをみてから、Wちゃんは「おりがみ、折ってもいい?」と言いました。
Wちゃんは今、おりがみにはまっています。私が用意したあそびよりもずっとずっとやりたいこと。
その気持ちに沿う自由さ、柔軟さがこの場には求められるものだといつも感じています。「じゃ、やろう!おしえてくれる?」との問いに喜んで応えてくれました。
その場にいたWちゃんと、お母さまと私の三人で同じ形のおりがみパーツを折り、それを組み合わせると、二つの小さな和が出来上がりました。
「色はぐちゃぐちゃだけどね!」とにこにこと話してくれたWちゃん。一緒におりがみができたことで私もとても心が気持ちよくなっていました。
心地よい空間での単純作業は、頭がすっきりするものなのです。
そのあと、まだ時間があったのでおあそびバンソウコウもつくってデコレーションした袋につめて、プレゼントは完成。
はじめの予定よりもずっと素敵なおみやげができました。
後日談。
イベント当日、一緒に遊ぶ時間もすごしプレゼントをわたす時間になるとWちゃんは車にもどってしまいました。
代わりにお母さまが渡してくださったのですが、こうした気持ちもとても愛おしく感じます。きっとどこかにつながっていくものだと感じています。
■ちいさなあそび「おあそびバンソウコウ」
★材料:マスキングテープ・はさみ・キッチンペーパー・プラ袋
★作り方:好きな長さに切ったマスキングテープの中央にキッチンペーパーを貼り付け、両端の角を丸く切り落とします。プラ袋などに貼って持ち歩くこともできます。
★ご注意:おあそび用なので、本物のバンソウコウのようには使えません。シールのようにしてあそんでください。
【もりのいりぐちで羽休め:参加者募集中】
活動日:主に第2・第4水曜日の10:00~12:00
対象:学校に行きにくさを感じている小中学生とその保護者
料金:1人2,000円(ご家族2人3,000円)
会場:アーティスト・イン・レジデンス
『SPACE DEPARTMENT』
奈良市平松1丁目27-12
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(近鉄尼ヶ辻駅徒歩10分)
・下記Facebookからもお気軽にお問合せください。
【
コラム執筆者】
森野ゆかり
東京の広告代理店でデザイナーを経験。写真と似顔絵とデザインが現在の主な仕事。デジタルとアナログをいったりきたりしながら、2人の子どもとアートな暮らしを模索中。
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