【子育てコラム】「なぜか」問い掛ける習慣が鍵だ
2022年5月1日
「自分の子どもがグローバル社会で活躍できる子になってほしい。」
「だんだんと主流になってきている国際的な環境で通用する子になってほしい。」
「そのためのサポートをしてあげたい。」
こう思っているご両親は最近増えてきてるようです。
でも何をしてあげれば良いのでしょうか?
新しい習い事をさせるべきか?新しい環境に連れて行くべきか?
ただでさえ子育ては大変です。育児は時間もかかりますし、中々思うようにいかない事だらけです。お父さんとお母さんも日々の仕事や家事に追われ、子どものために思うようなサポートが難しかったりします。
そこで紹介するのが自宅で出来る、最も大事と言っても良いぐらい重要なサポート方法。
『子どもに「なぜか」問い掛けてみる』ことです。
以前僕が勤めてた国際幼稚園では、先生方はみんな子どもにこんな質問をしていました。
「なぜそうしたの?」
「なぜさっき先生に怒られたと思う?」
「なぜ上手くいかなかったと思う?」
子どもの年齢に合わせて質問の難度を調整していましたが、その幼稚園では3歳児ぐらいからこの問い掛けをしていました。
最初はもちろん子どもは答えられません。そこで先生が簡単な答えをだしてあげます。
「あなたは〇〇君が使ってたおもちゃを彼から取ろうとしたから怒られたよ。他の人が使ってるものが欲しい時は取らずに、使っても良い?と聞くと良いよ!」
「あなたは〇〇先生の説明を無視してやり方を分かる前にやろうとしたから上手くいかなかったよ!次は説明聞いてから行動してみると良いよ!」
このように少しずつ、「なぜか」考える習慣を子どもの身につけていきます。
これを繰り返していると、子どもは自らその問い掛けに少しずつ答えられるようになります。
ただ「ダメでしょ!」
「アカンと言ったらアカン!」
「良い加減にしなさい!」
と言われると子どもはその行動を止めるかもしれませんが、どうしてその行動がだめだったのかの理解が出来ません。
「どうして物事をするかしないか?」「なぜ良いのか悪いのか?」
子どもが少しずつこれを理解してくると、自分で正しい判断ができるようになります。
ここにグローバル社会で通用する子育ての鍵があります。
「良いと言われたから良い」「ダメと言われたからダメ」ではなく、
自ら考えて答えを出す習慣こそが物凄く大事になってきます。
グローバル社会では、自ら考えて正しい選択できる人材が必要とされてます。
最初は大変です。
親はそんな問い掛けをする習慣がないでしょう。
子どもも自ら考える習慣もないでしょう。
でも少しずつ習慣に変えれたら、後々は楽です。
「何度言ったら分かるの⁉︎」など言って、子どもを叱ると親は気分が上がってしんどくなりますし、叱られてる子どももしんどいです。
その一方、「どうして今の行動がダメだと思う?」と問い掛けると、一方的に叱るより、子どもと会話してコミュニケーションをとりながら問題を解決できます。
「なぜか」で問い掛けると
・グローバル社会で通用する「自ら考える習慣」が身につく。
・そして親子のコミュニケーションが深まり、話し合って問題解決できるようになります。
一石二鳥ですね!
最初は難しいですが、「なぜか」と子どもに問い掛けてみることを是非習慣にしてみてください!
【コラム執筆者】
David Rohrer
(ローラー デイビッド)
日本生まれ・育ちアメリカ人。国際教育でバイリンガル・バイカルチュラルに育つ。約10年間、英会話スクールやALT、国際学校や個人レッスンなどを通して教師として活動。只今はフリーランスでオンライン英会話レッスン、翻訳、子ども向けイベントを主催。
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