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【子育てコラム】基本的信頼感と自己肯定感

2022年5月1日



お腹が空いたね。はい、どーぞ

平群町在住の赤松邦子です。〝使命感のあるおせっかい〞で子育て支援活動を始めて25年が過ぎました。

今回は子どもの成長に欠かせないヒトの発達と学びの土台になる「基本的信頼感」についてお話しします。家の建築で言うなら基礎工事のこと。乳幼児期にここをしっかり強く大きく作らないと、その上にいろいろな知育的な学びを乗せたとしてもグラグラと不安定になるだけです。
「基本的信頼感」とはアメリカの発達心理学者エリクソンが提唱し、「アイデンティティ」と併せて見聞きしたことのあるワードもエリクソンの概念です。
実は「基本的信頼感」には二つあります。
一つ目は先に述べた「他者に対する基本的信頼」で自分を守ってくれるという信頼感です。乳幼児にとって自ら発した行動に対して周りの人から、期待した通りの善い対応をしてもらえることで他者を信頼していくことができます。先ず他者を信じることができる自分に自信がつきます。
そして二つ目は「自己に対する基本的信頼」です。何もできない自分でも、生きる意味や価値がある必要とされる人なんだという自信、自己信頼感です。自己肯定感とも言われます。
さて、今や「自己肯定感」というワードは子育てや教育の場面でよく使われる概念です。しかしながら、かつての私も誤解しやすかった自己肯定感の落とし穴について、皆さんにも今一度、考えていただきたいと思います。


グズグズな時だってあるさ


自己肯定感がある人とは、日々の生活の中で○○ができているから、とか他者と比べて○○が秀でているから、〝自分を肯定できる人〞のことではないのです。もちろん先ずは自分自身が自信を持てるところを認めて、そんな自分を好きであるという感覚は大切です。だけど秀でていてもそうでなくても、自分はこれでいい、自分が好きなんだと思えることの方がもっと大切なことだと思っています。
ところが、世の中、他者との比較で自分を低く見たり、他者をおとしめないと自分を保てなかったりと、これがなかなか難しいことなのです。
自己肯定感の強い人=自信家ではありません。良いと思えるところもダメなところもある、こんな私で大丈夫、好きと思えることです。
冒頭のお話しに戻します。乳幼児期に他者の関わりによって培われる一つ目の「他者への基本的信頼感」が「自己への基本的信頼感」につながるということです。
次回は子どもとの遊びや言葉がけや関わりにおける「基本的信頼感」についてお話しします。
<気づいたときが 変わりどき>ですよ。

【コラム執筆者】
赤松邦子

1959年生まれ 孫二人
NPO法人パパちから応援隊代表
奈良県こども子育て応援県民会議 会長
なら子育て応援団 団長
2010年 母子保健奨励賞
2019年 あしたの奈良 表彰

>>プロフィール:HISTORY
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