【子育てコラム】「できない」ことを学ぶ大切さ
2024年10月21日
こんにちは!
ミシンの先生のけんたろう先生です。
前回のコラムでは、将来の選択肢ってなんだろう?をテーマに
よく耳にする「将来の選択肢」の数より大切な考え方についてお話しをさせていただきました。
さて、今回のテーマは
「できない」ことを学ぶ大切さ
ここ最近、自己肯定感や自己実現能力といった言葉をよく耳にするようになったと思います。
成功体験の積み重ねや自分がやりたいことを自分で決めて進めていく力など、
変化が多い時代になったからこそ、子ども達に育んで欲しいことでもあります。
そんな中で今回のテーマは「できない」ことを学ぶ大切さ
私が運営している子ども洋裁教室での出来事を交えてお話させていただきます。
教室では入会前に体験会を行って実際にミシンや道具に触れる機会を作っています。
そこで保護者へ体験会の同意書に署名していただくのですが、その署名を子ども自身がしている光景にはじめて出会いました。
自分の氏名、住所を丁寧に書き備考欄には
「しょうらいふく屋さんになりたいからです。」と、
体験会に来た理由まで書いてくれました。
小学生ながら自分でやりたい!と思って保護者へお願いして体験会に参加し、これから習っていく。
ということに対して、その子なりの覚悟が伝わる出来事でした。
こういった形で幼少期から好きなことに思い切ってチャレンジすることで得られる利点はいくつかあります。
・やっぱり楽しい!
・想像していた世界と違う…
・難しい…
・漠然と好きだった世界の中に「特に好き」な分野を見つけられる
などなど、いろいろな体験に出会えます。
そしてその体験は周りではなくその子自身にしか分からない体験です。
チャレンジしてみて「できる」体験は重宝されていますが、それと同じくらいチャレンジしてみて「できない」体験も大切です。
成功体験の積み重ねも大切ですが、
時には「簡単にできない」ことを知ることも成長の過程では必要じゃないでしょうか?
やってみて思っていた事と違うことは、大人になってもよくありますよね?
むしろ大人になるに連れて「できない」ことは増えていきます。
「簡単にできない」を知っているからこそ、できるように努力したり…何度も繰り返したり…
違う道を早くから考えられる事もあると思います。
だからこそ、子どものチャレンジのサインには敏感でありたいですね。
【コラム執筆者】
鎌田健太郎
洋服のお直し業を経て、2016年株式会社ヴァレイ(縫製工場)へ入社
社内事業として「子ども洋裁教室」を立ち上げ、2021年に事業を法人化
株式会社ヴァレイソーイングジャムを設立
現在、全国に20教室300名の生徒が在籍
その他全国各地にてミシンワークショップを随時開催中
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