【子育てコラム】お仕事ってなんだろう?
2024年11月18日
こんにちは!
ミシンの先生のけんたろう先生です。
前回のコラムでは、「できない」ことを学ぶ大切さをテーマに
「できない」体験の中にも子どもの成長ポイントが隠れている。というお話しをさせていただきました。
さて、今回のテーマは
お仕事ってなんだろう?
私は仕事柄、大人から子どもまで幅広い年代や業種の方とお仕事で関わりがあり、
これまであまり気にしていなかったのですが、
最近の出来事で新たな気付きに出会いました。
学齢期職業体験事業という小学6年生を対象とした、「熟練技能士による体験教室」にて洋裁の授業をさせていただいた時です。
この授業は国が定める熟練技能者の中から選抜で業種を選び、
奈良県内の小中学校にてその業種や技能について出前授業を行うという主旨で、
洋裁の他には建築大工、IT、印象彫刻の熟練技能士さんが参加されました。
当日、学校の先生よりご挨拶をいただいた中で…
「大人や保護者がどんな仕事をしているか分からない子ども達が増えています。
今の子ども達の身近なものはタブレットや動画になりつつあるので、具体的な仕事に出会う機会も減ってきて、
将来の夢もイメージできなくなっている問題があります」
こんな声をいただきました。
そんな中で職業体験として自分が生業にしている仕事や技術を授業として子ども達に伝える機会をいただけるのは本当にありがたいことです。
ただ、これも見方を変えると限られた職業の中の体験になってしまうので、
もっと生活の中で「お仕事ってなんだろう?」に出会える場所や伝える方法はあると思います。
例えば…
スーパーで働いている人はどんな人?
ドラッグストアで働いている人はどんな人?
ファミレスで働いている人はどんな人?
普段よく行くお店や子どもでも想像がつきやすい場所だと、子どもの方からいろいろな答えも出やすくなります。
スーパーで働いている人でも、沢山の役割がありますよね。
車や歩行者の事故がないように安全を守るガードマンさん。
レジでお会計をしてくれるレジ打ちさん。
商品の入れ替えや売り場の整理をする品出しさん。
お魚やお肉の売り場の裏には、調理師さんもいます。
一つの場所や一つの仕事でも本当に沢山の人が関わってチームとなり、
お客さんの元にサービスや物が届いています。
子ども達にどこまで伝わるかは分からないけれど、いつかはそのチームの一員として働く時期がきます。
その選択をするときに自分はどんなチームの一員になりたいか?
どんなお客さんを喜ばせたいか?
身近でできる「お仕事探し」ぜひお試しください。
【コラム執筆者】
鎌田健太郎
洋服のお直し業を経て、2016年株式会社ヴァレイ(縫製工場)へ入社
社内事業として「子ども洋裁教室」を立ち上げ、2021年に事業を法人化
株式会社ヴァレイソーイングジャムを設立
現在、全国に20教室300名の生徒が在籍
その他全国各地にてミシンワークショップを随時開催中
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