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【子育てコラム】逆上がりができるまでの4STEP

2024年12月23日

こんにちは!
子どもの体操や運動あそびの先生をしている、ごんちゃんこと黄金です。

さて今回のテーマは、
逆上がりができるまでの4STEPについてです。

「運動会で、逆上がりがあるんです!」
親御さんから、「うちの子に逆上がりを教えてほしいです!」
よく聞くのですが・・・

では、5STEPの説明に移りますね!
ちなみに、逆上がりに限らず使うことのできる考え方になりますので、
是非参考にしていただけたらと思います。

【ステップ①】
「逆上がり」という技を知る
完成形を見ずして、逆上がりの成功はあり得ません。
だから、まずは見て知る。ここは当たり前ですね。

【ステップ②】
逆上がりを、子ども自身が「できるようになりたい」と思う
ここが基本であり、これなくして成功は、運動能力がものすごく高い子でない限り、あり得ません。

親御さんや先生が、どれだけ「できるようになってほしい」と思っても、
本人が思っていなければ、正直難しいです。
もし、無理に練習をさせて「できた」としても、
子どもにとっては、楽しくない記憶として残ることでしょう。

では、「できるようになりたい」と思っていない子に対し、
大人が現時点でできることは何か。

それは、
①「できるようになりたい」と思ったときに、スムーズにできるよう、
習慣的に一緒に(または体操教室等で)運動を楽しむ
②子どもにとって 憧れの存在をつくる
例えば、兄弟や園で、上の子が逆上がりをしているのを見て、
「私もできるようになりたい!」と思ったら、その憧れの子を目指して頑張ろうとなりますね。

無理にやらせるのではなく、子ども自身が「できるようになりたい」と思うことが
本当のスタートになります。

【ステップ③】
子ども自身が「私にもできそう」と想像することができる
想像ができれば、「1度やってみよう!」という気持ちになります。

これが想像できる子とそうでない子の違いは次の通りです。
・今まで似た動きや遊びを経験したことがあるかどうか。
似た動きの経験がなければ、当たり前に怖くて「できそう」と思うことは難しいです。
・「練習したら、私にもできるかもしれない」という自信があるかどうか。
運動に苦手意識があれば、「こんな技が私にできるはずはない」と思ってしまう可能性もある。
失敗するのが怖くて、チャレンジできない子もいる。

そんな子どもたちには、無理に「逆上がり」をさせるのではなく、
似ている動きの入った運動や遊びを楽しくするのがおすすめです。
例えば、ボールを足で挟んで寝転がり、頭側に置いた的に当てるなどなど。
これは足を振り上げる練習にもなります!

【ステップ④】
足りない力を付ける練習を、継続して行う
腕力の強化や振り上げ足を上げる練習、リズムよく身体を動かす練習。
具体的な練習方法は、今回は省きますが、インターネットで検索するとたくさん出てくるので、
ステップ④にたどり着いているお子様は、是非練習を 継続して行ってみてください!

その際、レベルを一段階下げた技を完璧にする練習
もとても有効です。
逆上がりの場合は、「前回り」や「足抜き回り(※)」を何回でもスムーズに繰り返しできるかどうか。

二重とびなら、前とびを何十回、何百回とひっかからずに跳べるかどうか。
段階を飛ばすことは難しいので、なんだか上達しないな…というときは、
このあたりもチェックするのがおすすめです。

(※足抜き回り:鉄棒を握ってぶら下がった状態から、足を鉄棒と腕の間にくぐらせて着地する技です。)

そして、心から「できるようになりたい!」と思っている子は
その練習が逆上がりにつながると分かれば、継続してやります。
失敗しても繰り返します。
だから、 逆上がりの成功には、ステップ③までが非常に重要になるのです。

逆上がりに限らず、なにかが「できた!」ときの子どもたちのキラキラした目は、何度見ても感動します。

でも、お子様が「心からやりたい」と思っていないことをさせようとすると、子どもはもちろん大人も疲れます。
ですので、お子様が「心からやりたい!」と思っているものを
是非サポートしてみていただけたらと思います^^

【コラム執筆者】
黄金理佐

小学校教諭を経て株式会社codomo「わんぱくキッズ体操教室」コーチに。
奈良市にて、少人数の体操&運動あそび教室「きゃんどるキッズ」主宰。
その他、個別の運動療育なども実施中。