【子育てコラム】基本的信頼感を育てる遊び
2022年6月1日
やめられない、とまらない
平群町在住の赤松邦子です。〝使命感のあるおせっかい〞で子育て支援活動を始めて25年が過ぎました。
基本的信頼感と遊び
打てば響く喜び
今回は子どもとの遊びや言葉がけなど、生活シーンでの関わり方をお話します。子どもの成長に重要なことは、親や周りの大人たちへの「基本的信頼感」を育てることです。
1歳までの赤ちゃんなら、お腹が空いた、オムツが濡れた、抱っこしてほしいと泣いて知らせたら、直ぐにケアしてあげることで「基本的信頼感」を持ちます。
1歳以上の幼児なら「アーアー」とか「ねえねえパパ」とか「ママこれ見て」とか言ってきたときに無視しないで「なあに?」とか「あ、いいねぇ」とか「うれしいね」とか直ぐに反応してあげることです。
このことからオモチャですと、自分の起こしたアクションに対して見事に反応してくれる物を好みます。叩けばドーン!と鳴る太鼓、ボタンを押せばピュッと飛び出てくるというようなオモチャです。
あ~、やられたぁ
パパ・ママ、一度は遭遇したことはありませんか?ティッシュ引っ張り出し事件。赤ちゃんにとって、こんなに楽しい遊びはありません。引っ張ったら出る、引っ張ったら出る!出るわ、出るわ!!無くなるまでは裏切られることなくシューシュー出てきてくれるんですもの。こんなふうに自分の期待通りに応えてくれる遊びを好みます。
いないいないばぁ
いないいない・・ ばぁ!できるよ
誰もが一度はやったことのある「いないいないばぁ」、皆さんはどのようにされていますか?手で顔を覆う、タオルをかぶる、カーテンの裏から・・
私はこの「いないいないばぁ」は感情を育てる遊びとして紹介しています。
目の前に居た大好きなパパやママが突然見えなくなると、赤ちゃんは一瞬不安になりますよね。不安な気持ちに耐えながら、絶対またパパやママが現れるとワクワクして待っています。そして出てきて、うれしい、安心、するということです。
そこで、なんです!パパやママは決して変顔では出てこないでください。「ばぁ」と出てくるたびに赤ちゃんがワクワク待っているパパやママの顔ではなく、怪獣やお化けみたいな形相の人が出てきたらどうでしょう?赤ちゃんの期待を裏切ることになって「基本的信頼感」を持てません。なので特に1歳くらいまでの赤ちゃんには、変顔の「いないいないばぁ」はしないでねってお伝えしています。また、この写真のように赤ちゃん自身がばぁ!と出てきたときに、目の前に誰も居なかったらどうでしょう。ガッカリしますよね。いつもの顔で迎えてあげてください。
2,3歳頃になると、次はどんな顔ででてくるかなぁ?と違いを待つワクワクドキドキを楽しむことができるようになります。その頃には変顔バージョンも大いに活躍させてくださいね。
<気づいたときが 変わりどき>ですよ。
【コラム執筆者】
赤松邦子
1959年生まれ 孫二人
NPO法人パパちから応援隊代表
奈良県こども子育て応援県民会議 会長
なら子育て応援団 団長
2010年 母子保健奨励賞
2019年 あしたの奈良 表彰
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