【子育てコラム】ワクワク譲渡の儀
2022年8月1日
きれいごとを言うと、私は誰かの為になり、喜んでもらえるような人生を送りたいです。
それは家族にも勿論当てはまります。いやむしろ家族に喜んでもらえるように、が大前提ですね。
家族に喜んでもらえる人生に、子育てというカテゴリーは存在します。家族に喜んでもらえる人生の「基礎」みたいなものです。
今回はこの基礎の部分、子育てについて、私の実体験を元に考えます。
家族で生活する上で、子どもと適度な距離感で過ごそうと努めるのは、簡単な事と思っていました。
私の主観を具体的に言うと、子どもとの距離というのは子どもの成長、年齢、理解度に合わせて話す内容や行う体験を変えていく事です。
結論、子どもの成長のほうが早かったという訳です。
私の家庭は妻と娘の3人家族。
私は自営業の喫茶店を経営し、妻はエッセンシャルワーカーとして働き、娘は今年中学1年生。
3人仲良く過ごしていました。
ある日、私は娘に言いました。「次の休み、ボーリング行こうぜ!」
娘「えーよ。行こう!」
その次の月にまた私は言いました。「よっしゃボーリング行こう!」
娘「えー。友達と行きたいわ。」
『早いなー』。これは子どもの成長が早かった一つの例です。
先月までは、父親とするボーリングが好きだった娘。今月からは友達とするボーリングが好きな娘。
よくある話です。世の家族で何回も繰り返されている、話です。
私の家庭ではそれが中学1年生の時だったという事。しかもこのような事例はこれまでも、そしてこれからも沢山出て来るでしょう。
しかしながら、私にとっては大きな置いてけぼりを感じた瞬間でした。
それと同時に湧きあがった感情として、娘が成長しているワクワクを感じ、そのワクワクは、私が与えた「娘はきっと喜ぶ」と提案したワクワクを上回った瞬間がこのボーリング事件でした。
これまで私は子どもに、ワクワクを与えていたつもりでした。それが私の子育てでした。
そんな中、中学生になった娘から遂にワクワクさせられたという事です。
何度も言います。それは非常に寂しくもあり、それは同時に「大きなワクワク」を頂きました。
幾度となく訪れるであろう、この瞬間を私は「子どもの成長(ワクワク譲渡の儀)」と呼ぶことにしました。
皆様はどんな時に子どもの成長を感じますか?
それは与えた時ですか?与えられた時ですか?
どっちでもいいです。ワクワクさえあれば。
【コラム執筆者】
今井 匡
1979年 香川県で産まれ、10歳まで過ごし20歳まで広島県で過ごし、そして満を持して奈良県に上陸。身についた特技は特になく、カメレオンのように過ごし、雪丸茶屋の店主となる
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