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【子育てコラム】習い事について思うこと

2022年8月1日

こんにちは、アートコミュニティもりのいりぐち主宰の森野ゆかりです。

一学期のある日、3年生の娘が地域のイベントで平城宮跡に出かけることになりました。指定の荷物はなく「必要なあそび道具」と記されていたように記憶しています。

今回は、娘が何を持っていたのか。そして今回の出来事で私が思ったことについて書いてみようと思います。

■娘にとって「必要なあそび道具とは」
平城宮跡。奈良にお住まいの方ならば、朱雀門、大極殿そして、だだっ広い広場を思い浮かべることでしょう。そしてそこで友だちとあそぶとなったら、例えばなわとび、ボール、シャボン玉。。。等々を用意すると思います。

出かける前日、娘はリュックサックに荷物を詰めはじめました。「色鉛筆に。。。スケッチブックに。。。」私は少し驚き「平城宮跡にあそびに行って絵を描くの?」とたずねました。「うん、なにかいいものがあったら描きたいなーと思って」。

家族で出かけるときには、私の趣味で絵の道具を持って行くようにはしていましたが、娘が自発的にそれを準備したのは初めてでした。さらに、折に触れて絵を描くように促してはいたものの、ほかのあそびが増えて機会が減っていたところでした。私は内心わくわくしましたが「そうなんだー」とだけ声をかけて、準備の様子を見ることもなくデスクワークに向かいました。

■友だちと絵を描いて、帰ってきた
次の日、娘は平城宮跡でのイベントを終えて帰宅しました。開口一番「赤い大きい門を描いてきたよ。〇〇ちゃんも一緒に描いてたけど、すぐにあきちゃったみたい」と言いながら絵を見せてくれました。
「赤い大きい門は朱雀門だよ」と、どうでもいい指摘をしながら作品を見たところ、また驚きました。細かいところまで描きこまれた、とてもとても素敵なスケッチでした。

ほかの子たちは鬼ごっこをしていたでしょう。あるいはなわとびなど。そんな中、友だちと一緒に絵を描いてきた。しかもとても丁寧に。「いいのができたね!」とすぐに額に入れて飾りました。

■習い事について思うこと
そんな出来事があった後、なぜか私は急にピアノの練習がしたくなりました。古い話で恐縮ですが、幼稚園年長から4年間のピアノレッスンに通っていました。当時は面白さを感じることなく、発表会にむけた練習もできる事ならしたくない、そんな調子で鍵盤に向かっていました。その私が、たまたま手にしたモーツアルトを弾きたい!となったのです。

それから「トルコ行進曲」を一通りなぞることができるようになりました。次に弾いてみたい曲の候補も出ています。鍵盤に触れる楽しさを味わいながら、幼少期にピアノを体験させてくれた両親に感謝しました。

つまり習い事とは「スキルや所作を身につけて上達させる」だけではなく、ある日ふとやってみる火だねのようなものになる、いわば人生の糧のひとつと思うようになりました。子どもの習い事への姿勢には一喜一憂してしまいがちですが、長い目で考えてみたらどんなことでも糧になる。そう思うと「あ~、今日は行きたくない」の言葉にも寛容でいられるような気がします。少しだけ。

【もりのいりぐちで羽休め】

活動日:主に第2・第4木曜日の10:00~12:00
対象:学校に行きにくさを感じている小中学生とその保護者
料金:1人2,000円
   (ご家族2人3,000円)
会場:アーティスト・イン・レジデンス
 『SPACE DEPARTMENT』
 奈良市平松1丁目27-12
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 (近鉄尼ヶ辻駅徒歩10分)

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【コラム執筆者】
森野ゆかり

東京の広告代理店でデザイナーを経験。写真と似顔絵とデザインが現在の主な仕事。デジタルとアナログをいったりきたりしながら、2人の子どもとアートな暮らしを模索中。

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