【子育てコラム】名画と遊ぶ。
2022年10月1日
こんにちは、アートコミュニティもりのいりぐち主宰の森野ゆかりです。
日に日に空気がひんやりして、おうちでの時間が増えている頃かもしれません。今回は、そんなときに使えるアート遊び「名画に親しむ似顔絵あそび」をご紹介します。
■用意するもの
段ボール
布
両面テープ
クレヨン
鏡
お手本になる名画
■遊び方
①段ボールに両面テープを貼り付け、できるだけ布にしわが無いように貼り付けてキャンバスを作ります。
②鏡を見ながら自分の顔を描いていきます。描き方は様々ですが、キャンバスに縦横の線を引き、大きな丸をかいて“アタリ”をつけます。なんとなく両眼を描き始めて、鼻、口、髪、肌の色といったように要素を埋めていきます。余力があったら、お手本にした名画のような効果もつけていくと楽しいです。
■絵を描く時に大切なこと
絵を描くことって、なれていないと緊張するかもしれません。真似をしてみたいなと思うような絵が見つからないかもしれません。しかし、まずは始めてみることが大切です。私は子ども達と絵を描くときにはこんな話をします。
★へたにかこう
★しっぱいもあじ
★だつりょく
「へたにかこう」は敬愛するアート山の故大石可久也先生のお言葉をお借りしています。肩に力を入れすぎないで制作に向き合うためのこの言葉は、絵に触れるすべての人にとって大切なことだと思っています。
下手でも、結局誰の絵に似ていなかったとしても、最後まで描き上げたその絵は立派な作品です。是非写真に撮ったり、壁に飾ったりしてあげてください。大人にとっては脱力はとても大事です。好きな歌でも歌って、肩回しの体操でもしてから取り組んでください。
私自身も絵を描いたりデザインを作成するときに感じる事ですが、形のないものを作り上げる時、はじめは何が正しいのかさっぱりわかりません。上手ければいいというものではなく、自分が楽しんで制作に向かうことができたか、制作するときに何か感じたことがあるか、誰かが喜んでくれたか。そんな経験を積みながら自分なりの“好き”や“上手くいった”を見つけていくようになります。見つけたと思っても別の日には変化したり、まったく響かないものになったりもします。でもそれこそが成長。選別する力が養われた証拠です。自分の好みを見つける第一歩にこんな遊びをしてみてください。
【もりのいりぐちで羽休め】
活動日:主に第2・第4木曜日の10:00~12:00
対象:学校に行きにくさを感じている小中学生とその保護者
料金:1人2,000円
(ご家族2人3,000円)
会場:アーティスト・イン・レジデンス
『SPACE DEPARTMENT』
奈良市平松1丁目27-12
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(近鉄尼ヶ辻駅徒歩10分)
・LINE公式アカウント「もりのいりぐち」
・下記Facebookからもお気軽にお問合せください。
【コラム執筆者】
森野ゆかり
東京の広告代理店でデザイナーを経験。写真と似顔絵とデザインが現在の主な仕事。デジタルとアナログをいったりきたりしながら、2人の子どもとアートな暮らしを模索中。
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