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【子育てコラム】物足りないが、ちょうどいい

2022年12月1日

こんにちは、アートコミュニティもりのいりぐち主宰の森野ゆかりです。

2022年は県立情報図書館で開催されていた絵本づくり講座「松田大児さんのおとなのためののびのび気楽な手作り絵本WS」に参加してきました。松田さんならでは、この講座の進め方が“私の思う子育て”に近しいと思われましたのでご紹介します。



■ほとんどレクチャーがない講座

絵本作り講座は1ヶ月に1回の計4回(4か月)で完結します。その間に「話を作り、絵を描き、製本をして、発表する」という構成で進みます。

はじめに松田さんはこうおっしゃいます。
・童心にかえって、遊び心やいたずら心を大切に。ありのままに。
・できた文章は繰り返し読んでみたら無駄が見えてきます。
・ペンネームとオリジナルの出版社を考えてください。
そして、ご自分で作成された絵本をいくつか読んでくださって、こうおっしゃいました。
・では話を作ってみてください。わからないことがあれば聞いてくださいね。

…正直わからないことだらけでした。
ストーリーの作り方や効果的な絵の構成などを教えていただけるのかと思っていたら、すべて自分にゆだねられたのです。ぜんぜん「のびのび気楽」じゃない!



■きちんと作ることができたのか

この状況で絵本を作ることができたのでしょうか。結論からいうとできました。ただ、わからないことだらけでしたので非常にたくさんの時間を下調べや制作にかける必要があり、完成したときには頭はクラクラしていました(のびのび気楽じゃなかった!)。それなのに中毒性があり、計4回完結の講座をもう一度受けて二冊の絵本を完成させました。



最終会には参加者の絵本の発表があります。

絵が苦手だとおっしゃる方、製本が間に合わなかった方、ご病気でお休みをしながら発表にこぎつけた方、いろんな方がいらっしゃいましたが、個性豊かなそれぞれの思いが詰まって完成した絵本は素晴らしいものでした。

具体的には、ドキドキするストーリー、もっと聞いていたいと思うような読み聞かせのお声、素晴らしい彩色のイラスト、ちりばめられたユーモア等、勉強になることばかりで、とても初心者の集まりとは思えませんでした。

■余白こそ人を育てる

すべてを教えてくれるのではない絵本の講座。まるで子育てのように思えませんか。
先回りをせず、自分でやりたいことをよく考えさせて納得を与える。そして、壁にぶつかって道を見つけていく。だからこそ、それぞれじ自分というキャラクターが際立った絵本が出来上がったように思います。

子育てにおいてもそうした余白が必要で、自分で体感したことが面白い人間を作ります。ただ一つ「見守る」ことは忘れてはいけません。いつでも返事を返してくれる環境があってこそ、のびのびと成長できるように思います。今回の絵本作りのように。

■作品展示情報

|2023年2月14日(火)〜26日(日)
|9:00〜20:00
|情報図書館2階エントランス


奈良と種子島を拠点に創作を続ける画家 松田大児を講師に迎え、2022年5月に始まった「大人のためののびのび気楽な手作り絵本WS」。参加のみなさんと、松田大児の「手作り絵本」作品を展示します。

【もりのいりぐちで羽休め】

活動日:主に第2・第4木曜日の10:00~12:00
対象:学校に行きにくさを感じている小中学生とその保護者
料金:1人2,000円
   (ご家族2人3,000円)
会場:アーティスト・イン・レジデンス
 『SPACE DEPARTMENT』
 奈良市平松1丁目27-12
>> Googleマップはコチラ!
 (近鉄尼ヶ辻駅徒歩10分)

LINE公式アカウント「もりのいりぐち」


・下記Facebookからもお気軽にお問合せください。

【コラム執筆者】
森野ゆかり

東京の広告代理店でデザイナーを経験。写真と似顔絵とデザインが現在の主な仕事。デジタルとアナログをいったりきたりしながら、2人の子どもとアートな暮らしを模索中。

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