【子育てコラム】運動あそびとからだ⑧
2022年12月1日
まずは縄を前後に何度も振り、縄の重みと発生する遠心力を感じさせてあげる事が大事。
だから初めはビニールタイプよりも、縄タイプの方が良い。
こんにちは。「体操の先生」のたっちゃんです。
擬人法
擬人法で2歳の息子を促す事を楽しんでいます。
ズボンを嫌だと言ってはかない→
(ズボンを持ちながら)「僕〇〇(息子名)君に履いてほしいのに、履いてくれないからとっても悲しいよー」
食事中ほうれんそうを勢いよく吐き出す→
「(やや大げさに)ほうれん草さん大丈夫!?びっくりしたね!〇〇君に食べてもらいたかったのに、吐き出されちゃったね。悲しかったね(涙)。今度はごっくんしてもらえるといいね!」
今のところかなりの高確率で成功していますが、さていつまでもつやら。
縄跳びの前まわしの練習
前回に引き続き、なわとびのお話です。幼児期に行う運動の中で、縄跳びは最も難しい部類に位置すると私は思っています。しかしこれをクリアすることで、「圧倒的運動量」「丈夫な足腰」「運動に欠かせないリズム感」を獲得することができるので、是非こどもたちにチャレンジしてもらいたいです。
縄跳びが難しいのは、回して目で見えない縄が、どんな動きになっているかわからなくて失敗するケースが多いです。このため、まずは写真のように縄を前後に難なく振れるか確認しましょう。お辞儀をしないで、身体がしっかり直立して回せていること。
「まーるかいてピョン」
実際に跳びます。ポイントは実際に口で言いながら行うと良い、ということ。動作の言語化です。こうすることにより速すぎたり、遅すぎたりするジャンプを防ぎやすくなります。子ども達にとって最初はかなり難しいです。スムーズに回ってこなかったり、速く回しすぎて足にひっかかってしまう事が往々にしてあります。
親子で交代で行うと子どもたちのストレスは緩和されます。まだやり始めたばかりで、多少姿勢が崩れていたり、足がバラバラであったりするところは目をつぶりましょう。細かいことに口を出しすぎると子どもや嫌になってしまいますし、同時に全てできるわけありませんから笑。
連続回しにチャレンジ
先ほどの「まーるかいてピョン」がスムーズにできるといよいよ連続回しです。
連続回しは先ほどの動作を2回続けて速く行うことからスタートし、最終的には下のように言葉も変わります。
「まーるかいてピョン」
↓
「まーるかいてピョン、まーるかいてピョン」
↓
「まーるかいてクルンクルン」
2回ジャンプになります。動作の言語化が大切なので、口で言いながら行うとより良いです。はじめは保護者の方が子どもの前で見せて、次に子どもが行う。
まずは2回スムーズにジャンプができることが大切。安定したら3回、4回と回数を増やしてあげましょう。
2拍子跳びについて
保護者の方からのよく「2拍子跳び(1回旋の間に2跳躍)になるのですが、よいのでしょうか?」という質問を頂きます。答えは「Yes」。その子にとってはそれが取りやすいリズムなのでしょう。
とはいえ解消法。まーるかいてクルンクルンの「クルンクルン」を高いジャンプ2回でやらせてみてあげて下さい。
なんならまずは縄は不要で、高いジャンプを2回だけ行わさせてあげてください。ポイントは「連続した高跳躍が2回」です。それが身体に沁みつくと、おのずと2拍子跳びは解消されます。
【コラム執筆者】
西本達郎
株式会社codomo 代表取締役。わんぱくキッズ体操教室 代表。
文学部→自動車関連企業(営業)→中高一貫校の先生(英語)→体操の先生。
子どもの未来を広げる活動実施中。
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