【子育てコラム】寝かし付け方の違い
2023年1月1日
アメリカと日本で子どもの寝かし付け方が違うと聞いた事ありませんか?
僕には2人の小さい子どもがいますが、周りの日本人に寝かし付け方を伝えるとビックリする方がけっこう多いです。それは、アメリカと日本のやり方にかなりの差があるからです。これからその違いと、その違いを生み出した文化の違いを説明します。
まず、寝かし付けの方の違いの原因となる最も大きい要因について話します。それは、寝る環境の違いです。日本では昔から布団を床にひいて寝る文化があり、今でも布団を使っている方は少なくないでしょう。その一方、アメリカに住む方で布団を使う人はほとんどいません。ベッドが主流で、一般の方なら誰でもがベッドを使っています。
日本人が使う布団は床に置いているため、危険な要因がすごく少ないです。寝てる間に寝返りを打っても床に転がっていくだけで怪我はしません。また、布団にはさほどの厚みがないので、後から人が寝転がっても既に寝ている人に大した影響はありません。このため、日本は文化的に子どもを親の布団で寝かし付けをして、一緒にねることが主流となっています。
その一方、ベッドはそこそこの高さがあるので、寝返りを打ってベッドから落ちたら痛いです。赤ちゃんが落ちた場合、大怪我する恐れもあります。なのでベッドで赤ちゃんを寝かすのは危険と判断する方が多いです。また、ベッドに乗ってるマットレスはバネ付きのものが多くて、大人がベッドに入るとマトレスに窪みができたりして赤ちゃんが転がっていったり起きたりする可能性があります。これらを避ける為、アメリカではベビーベッドを使用します。ベビーベッドは柵が付いてて赤ちゃんがどれだけ寝返りを打っても床に落ちる事がありません。
これが大きい違いの一つです。日本では子どもと一緒の布団で寝るのが普通となっていますが、アメリカでは生まれたての新生児も幼児もベビーベッドで寝かし付けるのが普通です。
ここでもう一つの大きな違いがあります。それは子どもの寝かし付ける場所です。日本では新生児も幼児も親と同じ布団で寝る事が多いとされていますし、同じ布団でなくても同じ部屋で寝る事が多いです。その一方、アメリカでは赤ちゃんが半年超えたタイミングぐらいで親と別の部屋で寝る事が多いです。
子どもをほったらかしにする事なく定期的に様子の確認しにいきますが、子どもを違う部屋に置く事で親がもっとゆっくり寝る事ができます。音や明るさを気にせずにベッドルームを使用できるし、楽でストレスフリーです。
この話を日本人の方とする時にビックリする方が多いです。危なくないか心配する方もいます。しかしベビーベッドを使用すると柵がついているので、子どもが勝手にベッドから出ることも立ち上がって歩き回ることもできません。寝返りを打ってベッドから落ちる事ももちろんありません。
僕は子どもを2人とも半年の段階で違う部屋に寝かし付けていますが、この方法が非常に良いと思っています。子どもは後から寝る親に起こされる事もなくスヤスヤ寝れるし、親は夜中に動き回る子どもに起こされる事もなくゆっくり休めます。昼寝も寝かし付けてから子どもが布団から立ち上がって遊んでないか心配する必要もないです。
そして子どもはベビーベッドに入ったら寝る時間と理解するので、ルーティンを作るには丁度良いです。たまに部屋に置いて行かれて泣く事はありますが、すぐに慣れてきます。子どもが泣いているのをほっておけない方からしたら最初は大変ですが、子どもも親も慣れたらみんなにとって別々で寝る方が良いと僕は思っています。これと共感できない日本人は少なくないと思いますが、妊娠中の方、新生児がいる方、この方法が魅力的だと思えば是非やってみてください。最初は少し大変でも後々は楽なのでおすすめします。
【コラム執筆者】
David Rohrer
(ローラー デイビッド)
日本生まれ・育ちアメリカ人。国際教育でバイリンガル・バイカルチュラルに育つ。約10年間、英会話スクールやALT、国際学校や個人レッスンなどを通して教師として活動。只今はフリーランスでオンライン英会話レッスン、翻訳、子ども向けイベントを主催。
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