【子育てコラム】与えることはしあわせなこと
2023年1月1日
こんにちは、EQ絵本講師®の冨永有季です。
もし、使っても使っても絶対になくならないものがあったとしたら、あなたならどうしますか?
以前こんなお話しをしていただいたことがあります。
「朝起きると、枕元に86,400円が置かれている。あなたはこれを自由に使うことができる。ただし条件があって、必ず24時間以内に使い切ること。貯金はダメ。そうすればまた翌朝も枕元に86,400円が置かれ続ける。そんな現実があるとしたら、あなたはこの86,400円/1日で何を買いますか?」と聞かれました。
はじめは、美味しいものを食べに行きたい!や、コートが欲しい!ブランドの財布がほしい!近場の温泉旅行!etcと自分の欲を満たすものばかり挙げていましたが、次第に親や子どもや夫へのプレゼントを考えるようになり、友達、お世話になった人、全然知らない人たちへの募金なんかもお金の使い道で浮かんできました。
自分の欲求が満たされると、もっと欲しいではなくて、他者への思いやりの心が芽生えるものなのかもしれません。
もしかしたら、このお金をはじめから子どものために使うことしか浮かばないという方もいらっしゃると思います。それでも毎日使い切るには、きっとご自分のために使うこともでてくるのではないでしょうか。
子育て中は自分のことよりも子どもが優先!自分のことは常に後回しで、我慢することが当たり前・・になりがちですが、子どもは親の姿を見て成長していきます。
お子さんには我慢して苦しい思いをさせたくない。もっと自分のためにお金も時間も使って欲しい。自分を大切にしてほしい。そう願っているのなら、まずは親であるわたしたちが自分自身を大切に、いつも自分の気持ちを満たすことをやってみて下さい。
今日のご紹介絵本はこちら
『アナベルとふしぎなけいと』(あすなろ書房)
マック・バーネット 文
ジョン・クラッセン 絵
なかがわちひろ 訳
アナベルはふしぎな毛糸をひろいました。編んでも編んでも毛糸はなくならないのです。自分やペットのセーターを編んで、友達や先生のセーターを編んで、町じゅうの人や動物や建物にも編んでもなくならない毛糸。
雪に覆われた単色の町が色彩豊かな景色に変わっていき、世界中にアナベルとふしぎな毛糸の話が広まり、おしゃれで有名な王子がこの毛糸を欲しがります。でもどんなに大金を積まれてもアナベルはふしぎな毛糸を売りません。言うことを聞かないアナベルに怒った王子は毛糸が入った箱を盗み城で箱の蓋を開けてみると・・。
自分の欲を満たすことしか考えない王子と、編んでもなくならない毛糸をみんなのため町のために使うアナベル。与えることがしあわせなことを教えてくれているような心温まる絵本です。
さて冒頭のお話しに戻りますが、わたしたちは実は毎日86,400を受け取っています。この話はイメージしやすくお金で例えていますが、これを「円」ではなく「秒」に置き換えると1日=86,400秒です。
わたしたちは、老若男女問わず富裕層であるないに関係なく、毎日86,400秒を与えられ受け取っています。自由に使える86,400をどのように使っていきますか?
ちなみに、子どもの1日は大人の30日に相当するそうです。すべてを吸収する力をもっているお子さんへ86,400秒をどう活用したいですか?
私は絵本を読むことをおすすめします♪『心が育つIQ絵本講座』についての詳細はプロフィールをご覧下さい。
【コラム執筆者】
(財)絵本未来創造機構 EQ絵本講師® 冨永有季
高校生2人の母。自宅保有絵本1,700冊。絵本子育てを実践し子どものIQ・EQ値(脳と心)が伸びることを実感。絵本の力でママからhappyに!『心が育つIQ絵本講座』開催中
>> EQ絵本講師®冨永有季LP
>> (財)絵本未来創造機構HP
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