【子育てコラム】子どもの話しを聞くには
2023年2月1日
子どもの話しを聞くときに、いつも注意していることがあります。
結論を急がせない。
と、言いつつこれが結構出来ないのでいつも注意しています。
私の悪い癖で、人の話しを聞くよりもしゃべってしまい、結局損をする論理になってしまう誰も得をしない、悪い癖があります。
少しでも妻や、子どもの話しを聞く姿勢というものを意識しないといけないのです。
それは傾聴力という私からしてみれば、一番欲しい能力ということです。
まず問題として挙げるのが、一日に使える時間が思っているよりも短いのが大問題です。
もっと一日が長ければ、例えば30時間あれば、人間はもっと人の話を聞けるのではと思ってしまいがちです。
そんな訳はなく、毎日「あと6時間あったらなー」と思いながら、眠りにつく毎日になるわけで。
結局私たちは、活動しすぎているのが、大問題ではないかという結論で話します。
活動=労働 →成果報酬
上記の簡単な近代人における、あるある方程式ですが、これが高い人(報酬額)や低い人がいるにせよ、結局200年前から、若干の軌道修正は行っているにはせよ、全然人間の活動量は減らず、むしろ増え続け、そしてそれが正しいという社会が漫然と闊歩しています。
近未来の映画でよく見る、めちゃくちゃ便利な世の中になった世界で幸せに暮らす世界、というのは、相変わらず今も映画の中だけであり、いつまでたっても私たちは「活動」を続けています。
しかし多くの人は、毎日「あと6時間あったらなー」とかは一切考えず、毎日「あと6時間仕事が早く終わったらなー」と考える毎日。
という事は、世の中の人にとって傾聴力、子どもの話を聞く時間というのは永遠に手に入らない論理ですね。
ではいったいどうすれば、子どもの話を聞くことが出来るのでしょうか。
やはり、活動を減らすしかないのではないでしょうか。
現実的ではない結論ですが、子どもの話しを聞くという一見簡単そうなミッションですが、どうやら我々にとっては思っている以上の代償が必要なようです。
私の子ども時代、親と沢山話をした記憶はあまりありません。
両親はとても熱心に働いてくれていました。今があるのは勿論両親のお陰です。
両親は団塊の世代と言われる世代。
とてつもない抽象的人間労働を沢山してくれていたのでしょう。
そして今私は子どもの話しを聞きたくて、行動出来ているのでしょうか。
中々200年間変わらず続くこの人間活動を変えるのは難しいのは分かっていますが、少しでも軌道修正が出来れば、いいなと思いました。
もっと子どもと向き合っていきたいです。
【コラム執筆者】
今井 匡
1979年 香川県で産まれ、10歳まで過ごし20歳まで広島県で過ごし、そして満を持して奈良県に上陸。身についた特技は特になく、カメレオンのように過ごし、雪丸茶屋の店主となる
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