【子育てコラム】Iメッセージで伝えよう
2023年3月1日
わたしもあなたも大切に
平群町在住の赤松邦子です。使命感のあるおせっかいの子育て支援活動を始めて25年が過ぎました。
子どもの健やかな成長のために夫婦支援もしている私は、夫婦の会話の仕方にも触れます。
具体的な行動変容や解決の導きになる交流型ワークショップを提供しています。
オリジナルのワークシートを使って
①パートナーに対してイラッとしたりモヤモヤしたりする場面を思い起こす
②その時の自分の言動 パートナーの言動を思い起こす(事実の確認)
③その時の自分の気持ちを正直に出してみる
自分自身の気持ちを掘り起こしてみる事が案外難しいようです。「ムカつく」「腹が立つ」以外、なかなか出てこない。
④パートナーの気持ちも想像してみる
腹が立ってる時の相手の気持ちなんぞ解ろうとしないことが、解決を遅らせます。
⑤自分はこの場面の時に、パートナーにどう在ってくれたらイラッとしなかったのか
これが自分の理想、望み(価値観に気づく)
⑥それが叶うと自分の気持ちはどんな感じ?
⑦ ③や⑥で自分の気持ちがはっきり見つかれば、先ずは御の字。
ここまで来ればゴールとして「Iメッセージ」を使ってパートナーに気持ちを伝える
その時の状況を丁寧にふりかえり、どう感じていたのかを大切に扱い、気持ちの言葉を使ってパートナーに伝えます。相手も非難されたニュアンスが減り、その気持ちを認めやすくなります。お互いに自分の主張だけ、反対にひたすら我慢しているということはないでしょうか?このことは夫婦だけで無く、子どもに対してでも同じ手法です。
例えばこんなふうに・・・
<事例1>妻が話しかけてもスマホ画面から目を離すことなく生返事をする夫
妻「(あなたは)聞いてんの?!」
とつい相手非難の言葉を投げつけてしまいがちですが、こんな風に伝えてみてはどうでしょうか
妻「話しかけてもスマホ画面から目を離す事もせず生返事をされて(わたしは)スマホに負けた気がして寂しいわ」
これはセミナーの中で実際にママが気づいて練習した伝え方です。なんと可愛らしい気持ちでしょうか。こんな風に自分の中にある、たおやかな気持ちを呼び起こして、素直に伝えてみましょう。
またポヂィティブな気持ちに気づいたら、尚のこと素直に伝えましょう。
<事例2>仕事が長引いて遅く帰宅した夫を気遣って、自分の家事分担を妻がしてくれていたとき
夫「僕が疲れて帰るだろうと予想して、君がやってくれたことがとても(Iは)嬉しいよ。助かったよ。君も疲れているだろうにごめんね」
夫が妻に対して実際に湧いた正直なうれしい気持ちをそのまま妻に伝えています。遅くなった時くらい当たり前だと思わずに、きちんと伝える習慣を持ってくださいね。
<気づいたときが 変わりどき>です。
【コラム執筆者】
赤松邦子
1959年生まれ 孫二人
NPO法人パパちから応援隊代表
奈良県こども子育て応援県民会議 会長
なら子育て応援団 団長
2010年 母子保健奨励賞
2019年 あしたの奈良 表彰
>>プロフィール:HISTORY
>>NPO法人パパちから応援隊HP
>> Instagram:@kuniko_akamatsu
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