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【子育てコラム】『遠回り』は成長のカギ

2023年5月22日

はじめまして。普段は子ども達に体操指導や陸上競技指導を行っている、しんちゃん先生こと瀬口です。初めてのコラムでドキドキしていますが、ここでは子どもたちを成長させる指導者としての普段感じていることを記したいと思います。

効率を求めすぎる子どもたち

誰でも「失敗」はできるだけしたくないと思いますが、今の子どもたちは「失敗したくない」という気持ちをより強く抱いているように見受けます。そしてその心の根底には「失敗する時間がもったいない。非効率なことはしたくない」という気持ちがあるように感じます。

私が陸上競技を教えている子どもたちから、「どうすれば今よりも速く走れるようになりますか?」と質問されることがあります。そういう時には「足が速い〇〇くんとそうでない△△くんはどこが違うと思う?」と、その子の考えを聞くようにしています。ですが多くの子どもたちは考えることをせずに即座に「わからへんから教えて」「時間が勿体無いだけやから教えて」と言ってくるのです。

非効率のメリットを伝えよう

私は、効率が悪く見えても時間をかけて失敗したり、試行錯誤して取り組むことは大切だと思っています。
例えば、寿司職人は修行で10年間も見習いをするようですが、調理の専門学校だと最短3ヶ月で一人前になれるという「効率」を求めたものがあります。しかし、効率良く3ヶ月間で学んだ寿司職人は、寿司屋じゃなくなってしまった途端に何もできない人になってしまわないでしょうか?なぜなら効率よく「寿司を作る技術や必要な情報」のみを教わっているからです。10年間修行を積んだ職人はさまざまな経験を積んで「経営の仕方や店内の清掃の大切さ、ネタの仕入れや取り扱い方、お客様対応」など、お寿司を作ること以外にもたくさん成長して寿司屋じゃなくなったとしても次に活かせる経験がたくさんあるのではないかと思います。

スマホの普及などによって簡単に情報が手に入る世の中になりました。今の子どもたちは「大体のことは効率良く知ることができる」環境にいます。だからこそスマホのない時代で「効率悪く」生きてきた大人が子どもたちに「非効率のメリット」を伝える事は意義がある事だと思います。

子どもたちには失敗しても諦めずに挑戦することに取り組んでほしいと思います。そのためには効率ばかりを求めるのではなく、時間をかけてじっくり取り組み、間違ってしまってもやり直す経験を持って欲しいです。そうする事によって子ども達は自己肯定感を高め、更なる挑戦を行い、飛躍していくのだと信じています。

【コラム執筆者】
瀬口真司

1992年 大阪府生まれ。中学〜大学卒業まで10年間陸上競技に取り組む。
天理大学卒業後、スポーツ用品の小売店にて7年半勤めたのちわんぱくキッズ体操教室(株式会社codomo)に入社。
わんぱくキッズ体操教室の講師として子どもの未来を広げる活動を実施中。

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