【子育てコラム】保育士として約10年勤務して感じたこと
2023年6月26日
はじめまして。普段は子ども達に体操指導を行っている、いずぴー先生こと泉尾です。
保育士として約10年勤務し、現在は体操の先生として日頃から子ども達と関わっています。ここでは子育てについてや保育士としての知識はもちろん、普段から子どもと関わっている経験から感じたことをみなさんにお話できたらと思います。
【子育てに正解はない】
私も子ども(6年生と3年生の姉妹)が2人います。子育てが初めての方は不安に思うことがあったり、どういった関わりをすればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
私は「間違った子育て」があっても「正解の子育て」はない、と考えています。保育士のお仕事をしている時、「〇〇君、〇〇ちゃんに比べるとうちの子は…」というお話がよくありました。その度に私は「比べる必要なんてないです。みんな1人1人違いがあって当たり前です。」とお話します。
確かに周りの子と比べると出来ていないことがあるかもしれません。でもそれって当たり前なことだと思います。なぜなら産まれた環境、性別、性格等、人間誰しもみんな同じではないからです。産まれた時から十人十色。だから子育ても同じ。色々な考え方、やり方があっていいのです。子どもの一番の理解者はお家の方々です。お子様に合った自分だけの子育て方法を見つけてください。
【「怒る」と「叱る」】
「怒る」とは相手に自分の感情をぶつけること。「叱る」とは相手に何が良くないのかを気付かせ、より良い方向に導くことです。
私の子どもが幼稚園に通っていた時にお友達を叩いたことがありました。私は「お友達は叩いたらアカン!」と「怒って」しまいました。これでは子どもはなぜお友達を叩いたらダメなのかわかりませんよね?もしあの場面を反省するなら「自分がお友達に叩かれたらどんな気持ちになる?」と問いかけたり、叩く以外で思いを伝えられる方法を一緒に考えられたら良かったなと思います。これができていたら「叱る」だったんだろうなと…。とはいえ、年齢によって伝え方は変わりますし、これが正解とも限りません。大切なのは日々の子育てのトラブルシーンを振り返り、「あの叱り方でよかったのだろうか」と反省する事だと思います。そうすることで、自分だけの子育て方法にたどり着くのだと思います。
【優しくぎゅっと抱きしめて】
子どもは叱られてばかりいると「自分はダメな子なんだ」「自分のことが嫌いなんだ」と思い、自分を否定してしまいます。子どもから「いつも怒られている。」と聞くことがあります。叱られたことばかりが頭に残らないためにも、その後のフォローとして優しくぎゅっと抱きしめてあげて下さい。叱ることがあっても「あなたのことが大好きだよ」ということを伝えてあげて下さい。身体と身体が密着して触れ合うスキンシップほど子ども達の心が安定する薬はありません。
最後に育児に正解はありませんと言いましたが、これだけは言えます。ぎゅっと抱きしめること。これだけは正解で間違いありません。
【コラム執筆者】
泉尾成紀
保育士として約10年間勤務→わんぱくキッズ体操教室(株式会社codomo)に入社。
わんぱく体操教室の講師として子どもの未来を広げる活動実施中