【子育てコラム】子ども食堂×アートあそび=
2024年2月5日
こんにちは、アートコミュニティもりのいりぐち主宰の森野ゆかりです。
先日、子ども食堂さんでアートあそびのワークショップをしました。
今回は子ども食堂とアートのかけ合わせを考えます。
2024年1月におじゃましたのはNPO法人ピースホープさまの子ども食堂。
この日のメニューは肉じゃがとサラダ、味噌汁に白ご飯。キッチンでは3人のシェフが腕を振るい、スタッフさんたちが配膳をしていました。
その間に続々と集まる親子たち。大人も子どももスタッフさんと気軽な雰囲気であいさつをかわし、子どもたちはすぐに意気投合して会場をぐるぐると探検したり、あそび始めます。
お皿がそろったグループから「いただきます」で食事開始。
横長一列に配置したテーブルで全員が肉じゃがをつつきます。ウエットティッシュをかしあったり、スプーンを渡したり、肉じゃが美味しいね、でもこの野菜はあんまりすきじゃないんだ、なんて会話をしながら。
はじめは家族単位の小さなグループで食べていたのにいつの間にか一つの大きな家族のようになっていました。
食事が終わったら、いよいよアートの時間。もりのいりぐちのワークショップの中で、とくに年齢関係なくたのしめる「折り染め」とそれを使った工作で二時間過ごしました。
子どもたちが染めた紙をスタッフや親御さんたちが干していきます。やぶれてしまってもそれも何かに使えるねと話したり、私がお伝えした方法とは異なる染め方が出てきたり。
子どもにまけないくらい、親御さんも折り染めワールドをたのしんでいました。
作業中はみんな立ち上がって机の上の紙、インクなど必要な道具を求めて声を掛け合います。「その模様きれい!どうやってつくったの?」「紙飛行機つくって染めてみようかな」「うちわ作ってもいいかな」「おかあさんに手紙をかいたの」などなど。
ピースホープ代表の吉田泰貴さんやダシルバ久恵さんから、子ども食堂にはいろんな方が来る。家庭の環境が複雑な方もおられたけど、みんな一緒にたのしめて嬉しかった。と感想をいただきました。
「みんなでそれぞれにできることを集めて、みんなのための居場所を作る」こうして真剣に大人が考えて作る「かけ算の活動」は、子どもが成長したときにふと思い出してくれる出来事になるんじゃないかなと思っています。
最後に泰貴さんのお言葉を。「いつかこのような居場所作りの働きがなくなる世界が来るように祈っています。みんな自然とできていたことをもっかいみんなで地域でお隣さんでできたらなぁーとほんまに思ってます。」
撮影:NPO法人ピースホープさま
【NPO法人ピースホープ】
ライフスタイルの多様化や核家族化が進み、地域社会の繋がりも希薄になりつつある現在、家や学校に居場所がなく、孤立した子どもたち、生きづらさを感じている子どもや若者が存在します。私たちは、そのような子どもや若者たちのありのままを受け入れ、安心できる居場所を提供しています。(HPより)
子ども食堂活動日:第2土曜日12時~15時ごろまで/大人300円・子ども100円
〒631-0077 奈良県奈良市富雄川西2-2-20
HP:https://www.npopeacehope.com/
Instagram:https://www.instagram.com/npo.peacehope.nara/
【もりのいりぐちで羽休め:参加者募集中】
活動日:主に第2・第4水曜日の10:00~12:00
対象:学校に行きにくさを感じている小中学生とその保護者
料金:1人2,000円
(ご家族2人3,000円)
会場:アーティスト・イン・レジデンス
『SPACE DEPARTMENT』
奈良市平松1丁目27-12
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(近鉄尼ヶ辻駅徒歩10分)
・LINE公式アカウント「もりのいりぐち」
・下記Facebookからもお気軽にお問合せください。
【コラム執筆者】
森野ゆかり
東京の広告代理店でデザイナーを経験。写真と似顔絵とデザインが現在の主な仕事。デジタルとアナログをいったりきたりしながら、2人の子どもとアートな暮らしを模索中。
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