【子育てコラム】何でもない時間ってどれぐらいありますか?
2025年2月19日
こんにちは!
ミシンの先生のけんたろう先生です。
前回のコラム「兄弟や姉妹じゃなく、一人一人に目配りを」というテーマで
兄弟がいるとつい比べてしまうことや無意識にしている声かけについて、
ちょっと立ち止まってみませんか?というお話しをさせていただきました。
さて、今回のテーマは
何でもない時間ってどれぐらいありますか?
そもそも何でもない時間って定義が難しく、あいまいな表現かもしれないですが . . .
仕事や学校、通勤や通学、食事やお風呂などの生活のリズムの「間」にある時間みたいなものです。
特に目的がないような時間が流れている時ですかね。
今回のテーマを「何もない時間」にしたのには
日頃の子ども達の様子を見て感じた出来事がきっかけです。
私は年長から通える子ども洋裁教室を運営しています。
いわゆる「習い事」です。
ここ数年でたくさんの新しい分野の習い事が増えたり、
部活動の地域移行の動きから子ども達の放課後事情は目まぐるしく変わっています。
そして、なにより
忙しい!
小学生で習い事を3つ4つ通っているのは珍しくないほどです。
学校だけでも宿題や時間割、提出物の管理など何かとやることが多いですが、
習い事に通って いる数の分だけ、子どもも大人も管理することが多くなります。
もちろん、それだけ学校や家庭以外の場所で学びを増やすことは
成長にとって大切ではあるので、
一概に習い事が多いことが悪いわけではありません。
ただ、忙しすぎて家庭で「何もない時間」を過ごす時間が
減ってきていると強く感じます。
「何もない時間」が減ってしまうと、仮に睡眠時間は確保していても、
気持ちの切り替えやリラックス、リセットする時間がないので
心と体のバランスが崩れやすくなります。
時代はどんどん便利な方向に向かって行くので、
時間の管理も誰かと共有したり、細かく予定が立てれたりしますが、
子どもの成長と便利は結びつきません。
また、子どもは便利に成長しません。
子どもの習い事を運営していく中でこんなジレンマを抱えつつ、
この場所が子ども達にとって学びでもあり、
リラックスしたりリセットできる場所になるため今日も様々な形を模索しています。
少しの時間でもいいので、家庭での「何でもない時間」増やしていきませんか?
【コラム執筆者】
鎌田健太郎
洋服のお直し業を経て、2016年株式会社ヴァレイ(縫製工場)へ入社
社内事業として「子ども洋裁教室」を立ち上げ、2021年に事業を法人化
株式会社ヴァレイソーイングジャムを設立
現在、全国に20教室300名の生徒が在籍
その他全国各地にてミシンワークショップを随時開催中
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